人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日向子さん

この夏は「日向子」さんがアツい!

…女子ゴルフの日向子さんはもちろん、江戸の日向子さんも。




杉浦日向子(1958-2005)、一貫して江戸風俗を描いた文筆家、漫画家。

日向子さん_e0405049_06432117.jpg


本屋がテナントで入っている近所のスーパーで、『一日江戸人』を買った(←このスーパーの本屋は年々閑古鳥だが、撤退するととても寂しいのでどこでも買える本はここで買う)。

私が日向子さんの本を読み出したのは日向子さんが亡くなってからだが、数年に一度、熱に浮かされたように手にとってしまう。

本書は江戸の風俗や衣食住、おしゃれ、モテ基準など、実用的且つ素敵に無益な情報が散りばめられた、お江戸ファンには珠玉の1冊。

1項目は数頁、根を詰めて読む本ではないので団扇で暑さを払いながら…くらいの気楽さが似合う。

1つ挙げてみると、「初級編」の章に「ホビー」という項がある。
江戸人の道楽の1つ、秀句(=駄洒落)。江戸ッ子は、秀句をお金を出して習ったらしい。

・「何か用?」
→「何か用か九日十日」

・「ありがたいねぇ」
→「蟻が鯛なら芋虫ゃ鯨」


馬鹿馬鹿しいのに可笑しみがあり、益にはならずともその「脱力の数秒に真実がある」ような気さえする(笑)。


最終項には「江戸ッ子度」チェックのオマケ付き。
18項目をチェック☑すれば、あなたの江戸ッ子度が分かる(笑)!

☑18項目パーフェクト……金箔付きの江戸ッ子
☑15以上……江戸ッ子の末裔の東京ッ子を名乗る資格あり
☑10以上……並の東京人
☑ヒトケタ台……並の日本人

アタイ?
アタイは8項目w

江戸好きな、並の日本人ダス。
(↑ホント、気の効いた駄洒落の1つも浮かびゃしない)笑






by sokokoko | 2019-08-16 06:33 | 本を読んで | Comments(0)

ほんの10秒くらいの気分転換になりそうなことをポツポツと。


by sokokoko